◆イベント情報◆
◯第35回土門拳賞受賞作品展 山内 道雄写真展 「DHAKA」4/27 ~5/10
http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2016/04_ginza.html
◯セミナー バングラデシュ:スキル備えてデジタル対応 5/11
第25回 ソフトウェア開発環境展セミナー
http://www.sodec.jp/To-Visit_Haru/Exhibitors-Product-Technology-Seminar/
◯バングラデシュの女性支援 小山で伝統刺しゅう展 /栃木
http://mainichi.jp/articles/20160423/ddl/k09/040/260000c
◯楽しいボランティアひろば 6/5
http://www.angel-ngo.gr.jp/events/2016/04/12/5.html
■見出し(2016年5月7日) No2016-19
〇池袋西口公園の小さなモニュメントの正体 バングラデシュの誇りとは?
〇バングラ人の思いが込められた池袋のモニュメント
「ボイシャキ祭り」に見る多文化共生の形
〇バングラデシュ、ミャンマー国境の鉄道を整備 成長加速へ貿易拡大
〇紅茶にまつわるバングラデシュの新しい飲用文化
〇女は北に男はダカに
〇〔決算〕島精機、17年3月期は増収増益予想=為替差損12億円織り込む
〇70.7% /兵庫
〇バングラデシュ中央銀行からの不正送金、
カスタムメイドのマルウエアでSWIFTのソフトをハイジャック
〇バングラデシュ中銀の不正送金被害–中銀の粗末なセキュリティ、
SWIFTソフトに侵入の可能性が明らかに
〇バングラ中銀盗難、ハッカーはSWIFTのソフトウエアに侵入か
〇バングラデシュ銀不正送金問題「FRBは中古10ドルのルーター使用」
〇バングラデシュ人8人を逮捕、テロ計画の容疑 シンガポール
〇バングラデシュ、リキシャ5000台増に渋滞悪化危惧の声
〇米大使館職員襲われ死亡、活動家標的か バングラデシュ
〇同性愛活動家2人、刃物で襲われ死亡 バングラデシュ
〇なたでめった切り…バングラ、今度は大学教授が犠牲に
〇ヒンドゥー教徒の男性、襲われ死亡 バングラデシュ
〇首都開発公団と公共事業に閣僚の憤懣
〇マレーシア政府、外国人労働者の受け入れ再開の考えを示す
雇用不足との声多く
■池袋西口公園の小さなモニュメントの正体 バングラデシュの誇りとは?
http://dot.asahi.com/dot/2016042700056.html
(dot.ニュース 2016年4月27日)
東京・池袋、西口公園。その片隅に、小さなモニュメントがあることを知る日
本人は少ない。ショヒド・ミナールという幾何学的な碑で、これはバングラデシュ
の誇りなのだ。
1947年、イギリス領インド帝国が崩壊し、イスラム教徒の多い地域が「パキス
タン」として独立した。いまのパキスタンと、バングラデシュを合わせたエリア
だ。しかし両国は広大なインドを挟んで距離が離れていた。同じイスラム教徒と
はいえ、文化や言語が違う。やがてバングラデシュはイギリス支配以前は別の国
であったのに、「東パキスタン」と呼ばれるようになり、西側パキスタンの政治
的支配下に置かれてしまう。
何よりもバングラデシュの人々が憤慨したのは、土地の母語であるベンガル語
を否定されたことだった。パキスタン人は、自分たちの言語であるウルドゥー語
の公用化を進めたのだ。1952年2月21日には、抗議する人々に対して警官隊が発砲、
多くの命が奪われた。しかしこの運動が、パキスタンからのバングラデシュ独立
戦争につながっていく。
いまもバングラデシュ首都ダッカには、ベンガル語を守るシンボルとして、ベ
ンガル言語運動の犠牲者を追悼する国定記念碑であるショヒド・ミナールが立っ
ている。そして2月21日はユネスコによって国際言語デーと定められた。バングラ
デシュの人々にとってショヒド・ミナールは、民族独立と、国際平和の証なのだ。
だから世界各地の、バングラデシュ人が多く住む場所には、そのミニチュアやレ
プリカが建てられている。池袋に建てられた小さなモニュメントが、日本のショ
ヒド・ミナールなのだ。
「1980年代から90年代にかけて、バングラデシュ人たちが増えてきたと思います。
ここ豊島区のほか、まわりの北区や板橋区、練馬区の、小さな町工場や中小企業
で働く人が多くなっていったんです。バブル景気で人手が足らず、外国人労働者
は重宝されました」
と話すのは、来日してもう30年ほどになるというシェイク・アリムザマンさん。
日本全体でおよそ1万人のバングラデシュ人が暮らしているが、そのうち豊島区、
北区、板橋区、練馬区だけで1000人を数える(数字は法務省および東京都による)
。これらの区からアクセスしやすい池袋が、コミュニティーの中心になっていっ
た。
シェイクさんは文部省の国費留学生として日本の地を踏んだ。それから日本語
と医学とを学び、日本とバングラデシュ双方で医師免許を取得。現在は日本で医
学博士として活動している。日本人と結婚し、娘がひとりいる。
そんなシェイクさんが来日したばかりの頃は、苦労が多かったという。
「昔はハラルフード(イスラムの戒律で食べることを許された食品)のお店もほ
とんどなかったし、モスクも少なかった。いまはイスラムの人々が増えたので、
ずいぶん暮らしやすくなりましたね」
また、正規にビザをもっていない人も、その当時は多かったという。当然、健
康保険はない。病院にはかかれない。シェイクさんは彼らを医療の面でサポート
するようになった。
この活動をきっかけに、シェイクさんはNPO法人としてJBS(ジャパン・バング
ラデシュ・ソサエティ)を設立。在日バングラデシュ人の健康問題の相談を受け
る窓口をつくったのだ。
合わせて、バングラデシュの新年を祝う「ボイシャキメラ」のお祭りもはじめ
た。毎年4月、ショヒド・ミナールのある池袋西口公園は、日本に住むバングラデ
シュ人でごった返す。南アジアの文化に興味のある日本人もやってくる。バング
ラデシュ国内で、医療や土木、教育など、さまざまな分野で活動する日本のNPO、
NGO関係者も多い。
「はじめは簡単な診察をする医療のテントと、国際交流のためのブースがある程
度。お客はせいぜい数百人でした。それが回を重ねるにつれて参加者が多くなっ
て、バングラデシュ料理を出すレストランのブースが増えていきました。ビザの
問題も少なくなったいま、医療のテントはほら、あんな隅っこに(笑)。新しい
時代なのでしょう」(シェイクさん)
今年で17回を数えるボイシャキメラはまた、「カレーフェスティバル」とも呼
ばれ、知名度は上がっているという。例年1万人ほどのバングラデシュ人や日本人
が訪れる。
おりしもボイシャキメラの3日前に、熊本地震が発生。多くの死者を出した。そ
の後も激しい余震が続いていた。バングラデシュも洪水やサイクロンなど災害が
多い。人ごとではない。祭りでは急きょ、熊本への義援金を募ることになった。
「水害のたびに日本はバングラデシュを支援してくれる。これはそのお返しです」
(参加者のひとり)
熊本地震を支援する動きは、在日外国人社会にも広がっている。豊島区にある
モスク「マスジド大塚」は、東日本大震災でも炊き出しを行った。 ここはバング
ラデシュ人の多いモスクだが、豊島区近辺に住む18カ国のイスラム教徒が通って
いる。
「大塚の商店街の皆さんも協力してくれて、区民館でおにぎりをつくって、いわ
きで炊き出しをしたんです」
そう語るのは、日本イスラム文化センターの会長、シディキ・アキールさん、
在日35年になるパキスタン人だ。今回の熊本地震でも、福岡にあるモスクに、50
0食分の米、おむつ、ティッシュ、電池などを送ったという。マスジド大塚のスタ
ッフも現地入りする予定だ。
祈りの場、そして同胞同士の社交場として、イスラム教徒の暮らしになくては
ならないモスクだが、日本の社会の中で生きさせてもらっているということを、
彼らはよく知っている。だから地域との交流や、災害の支援は忘れない。マスジ
ド大塚は見学はいつでも歓迎で、土曜の夜には飛び入りも参加できる食事会が催
される。
シェイクさんやシディキさんたち「重鎮」がつくりあげてきた在日イスラム、
バングラデシュ社会も変わろうとしている。かつては不法就労者もいたが、いま
は留学生が増えた。そしてIT関連の技術者も日本で大勢働いている。
また日系企業のバングラデシュ進出もさかんだ。繊維産業を中心にして、1億3
000万人の巨大マーケットに挑んでいる。
これまであまり目立たなかった両国の関係だが、今後は注目されて行くだろう。
ボイシャキメラはさらに大規模になっていくはずだ。
■バングラ人の思いが込められた池袋のモニュメント
「ボイシャキ祭り」に見る多文化共生の形
http://news.biglobe.ne.jp/international/0503/jbp_160503_5346150975.html
(JBpress 2016年5月3日)
4月17日、東京・豊島区の池袋西口公園で「ボイシャキ祭り」が開催された。ボ
イシャキとはベンガル語で「正月」のこと。ボイキシャ祭りはバングラデシュの
暦に基づく正月祭りだ。池袋での開催は今年で17回目となる。
広場にはさまざまな屋台の店が並び、中央のステージでは日本育ちのバングラデ
シュの子どもたちが母国の歌や踊りを披露する。1年の中で最も特別なこの日、東
京はもとより東北や関西からも在日バングラデシュ人が正装して駆けつけた。
屋台から漂うスパイスの香りに引き寄せられて、バングラデシュの味に舌鼓を打
つ日本人の姿も見られた。バングラデシュから招かれた有名歌手がステージに立
つと広場はコンサート会場に早変わり。バングラデシュ人も日本人も熱気の渦に
包まれた。
発端は医療支援のための募金活動
ボイシャキ祭りを主催しているのは、「ジャパン・バングラデシュ・ソサエティ」
(大坪修理事長、以下JBS)というNPO法人である。日本およびバングラデシュの
医師とボランティアが中心となって活動を行っている。
■バングラデシュ、ミャンマー国境の鉄道を整備 成長加速へ貿易拡大
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160505/mcb1605050500014-n1.htm
(SankeiBiz 2016年5月5日)
バングラデシュは、経済成長の加速に向けて、鉄道整備の重要性が高まってい
る。同国政府は、総工費1803億4000万タカ(約2508億円)の新路線
建設プロジェクトに着手する方針を示した。周辺諸国との貿易増加が目的だ。現
地紙デイリー・スターなどが報じた。
新路線は、南東部ドハザリとミャンマー国境に近いグンドゥムを単線で結ぶ総
延長129キロで、2022年完成を目指す。総工費のうち1311億5000
万タカをアジア開発銀行(ADB)が拠出する。
開通すれば、欧州とアジアを結ぶ鉄道網の一部となるほか、ミャンマーやタイ、
中国といった周辺国との貿易が増加すると期待されている。
この路線の建設計画は11年にスタートしたものの、相次ぐ設計変更や土地収
用の難航、資金不足などで作業が進まず、昨年までの進捗(しんちょく)状況は
2%にとどまっていた。政府は仕切り直しで建設を加速させたい考えだ。シェイ
ク・ハシナ首相は、3年間でまずドハザリとベンガル湾に面した都市のコックス
バザールを結ぶ100キロを建設するよう指示したという。
建設に必要な費用は、11年に想定した185億タカからおよそ10倍に膨れ
上がった。ADBの支援を受けてもなお不足する約500億タカについては、バ
ングラデシュ政府が負担するとされており、資金調達が引き続き課題となりそう
だ。
また、鉄道整備の重要性が認識されるにつれ、バングラデシュ政府のなかで国
有会社のバングラデシュ鉄道が存在感を増している。同社の営業距離約2700
キロのうち1200キロは老朽化などが原因で運休の危機にあるもようだ。
同社の今年度(15年7月~16年6月)予算は、前年度の500億タカから
13%増の565億タカとなった。同社はさらに、来年度は今年度の3倍の予算
を要求しており、近代化や路線拡充、土地収用などに巨額資金が必要と主張して
いる。
これに対し、同社の業績不振と汚職体質を問題視する声も上がっている。ある
専門家は、貨物輸送量がこの4年間で39%減少し、今年3月にはサービス面で
の改善なしに7%の運賃値上げに踏み切ったと指摘。同社の経営感覚に疑問を呈
するとともに、公金横領や贈収賄などの汚職も蔓延(まんえん)していると主張
した。
政府は今後、南東部で経済特別区の設置や新港の開発、石炭火力発電所の建設
などを進める予定で、鉄道整備はその基礎と位置付けている。一度は停滞した計
画を推し進め、国有企業の経営を含めて鉄道分野の近代化を実現できるか、政府
の実行力が問われそうだ。
■紅茶にまつわるバングラデシュの新しい飲用文化
http://www.huffingtonpost.jp/razaul-karim-faquire/tea-bangladesh_b_9844668.html
(ハフィントンポスト 2016年05月06日)
バングラデシュでは、イスラム教の教えが厳しく守られていて飲酒文化という
のは全く発達していない。飲酒文化が発達していない国では、その隙間を埋める
ために何かを必要とした。そこで紅茶にまつわる新しい飲用文化が発達してきた。
まず、バングラデシュはどんな国か少し紹介しておきたい。バングラデシュは
南アジアに位置する、日本の面積の2.6分の1ほどの小さな国である。その国土
はインドに囲まれており、殆どは、沼地か田んぼである。
インドのアッサム州とミャンマーのラカイン州に面した僅かな地域は山脈地帯
になっている。その斜面では19世紀の半ばごろから紅茶が栽培されている。
小さな国とは言え、人口は1億6千万人にのぼる。そこに暮らす人々は、人種
的にはインド系でイスラム教を信仰している。バングラデシュは1947年に旧
英領インド(インド、パキスタンとバングラデシュ)からパキスタンとして独立
し、1971年に更にパキスタンから分離独立した。つまり、1947年までイ
ンドと同じ歴史を辿ったのであり、社会文化的な構造はインドとほぼ同じである
と言える。
現在のバングラデシュでは、紅茶は食生活に不可欠なものであるが、紅茶の消
費が始まったのは、19世紀、紅茶の栽培が開始された時期と重なる。つまり、
ベンガル地域に旧英領インド政府が茶園を開いたのをきっかけに、バングラデシュ
人(インド人)も紅茶を飲み始めたのである。
旧英領インドによる紅茶栽培の開始までの歴史についても触れておく。中国は
かなり昔から紅茶を飲んでいた国として知られているが、中国における紅茶栽培
は歴史的に古く、中世期時代から中国は世界一の紅茶の産地であった。
19世紀初頭、イギリス帝国は中国に隣接するインド東北部の地形と環境が中
国西南部のそれと似ていると考え、支配地であった旧英領インドにおいて紅茶を
栽培する計画を立てた。具体的な栽培地となったのは、アッサム州等であった。
アッサム州では、そのころ既にある少数民族によって紅茶が作られ飲まれてい
たことが判明したこともあり、アッサム州に茶園を作る計画が進んでいった。当
時のインドでは一般の人々が紅茶を飲み物にするとは考えてもいなかったが、そ
れにも関わらず、イギリス人が紅茶作りに踏み切ったのは、当時ヨーロッパでは
紅茶が輸入品として注目を集めていたためであった。
そのため、イギリス政府はイギリス人のビジネスマンに無償で土地権を与え、
茶園を開くことを可能にした。バングラデシュ東北のシレット地域は当時(19
世紀の半ばごろ)アッサム州の領域内にあったが、現代インドのアッサム州の他
の地域と共に茶園が開かれた。バングラデシュの東南のチッタゴン地域でも、シ
レット地域と地形や気象が似ていたため、茶園が開かれた。現在でもバングラデ
シュでは新たな茶園が開かれ続けている。
イギリスの紅茶生産会社が紅茶の栽培を始めたといっても、一般のバングラデ
シュ人が紅茶を飲むようになるには、さらに百年もかかった。旧英領インド人が
紅茶を飲み始めたのは、イギリスの紅茶生産会社によって推進活動が行われたた
めだと考えられる。
例えば、1907年にはBrooke Bondによって、旧英領インドにおける紅茶の推
進活動が進められた。紅茶生産会社の馬車が、カルカッタ等の大都市にやってき
て、住民たちに紅茶を試飲させたり、無料で茶粉末を配ったりした。その際には、
紅茶の強い味を和らげるために、砂糖とミルクを加えた。こうして旧英領のイン
ド人の口に合う独特な紅茶の飲み方が生まれたのである。
ここでバングラデシュで栽培されている紅茶の特徴を紹介しよう。バングラデ
シュ産の紅茶は力強い味と、わずかな土の香りを特徴とする。紅茶自体の色は黒
味がかった褐色をしており、ミルクティーに向いた紅茶である。
バングラデシュでは、紅茶が普及した初期には、もっぱらミルクティーを飲ん
でいたが、近年では、ミルクと砂糖の入ったミルクティー以外にも、様々なスパ
イスを加えた紅茶も飲まれる。例えば、生姜入りのアダ・チャ(生姜ティー)、
レモン入りのレブ・チャ(レモンティー)、カルダモンやシナモン入りのモショ
ラ・チャ(マサラティー)等がある。
バングラデシュでは、紅茶の栽培が始まってからほぼ百年後、つまり1950
年代に紅茶が一般的に飲まれるようになった。現在、ほとんどのバングラデシュ
人は朝・昼・晩と必ず紅茶を飲む。家や職場に客が来たときも先ず紅茶を一杯出
す。お茶を出すことは、単なる礼儀の問題以上のことで、それは客に対する敬意
とおもてなしのシンボルなのである。
紅茶を美しいカップに入れ、それをお皿に乗せて出す。逆に客がそれに手をつ
けないことが失礼にあたる場合もある。紅茶は家の中でも、家の外でも飲まれる。
人々は朝食後に紅茶を飲み、それから仕事に出かけ、さらに午後にも紅茶を飲む。
午後の紅茶にはおやつが伴われる。おやつには様々な手作りのものがあってど
れも非常に美味しい。代表的なのはシンガラ、ソムチャ、プリ、パクラ、アル・
チョプ、ジラピー、チョトポティ等である。お茶とお皿に盛ったおやつで午後の
時間を過ごすのは、バングラデシュの日常的な光景である。
紅茶が普及してから、チャエル・ドカン (喫茶店、茶屋台、紅茶カフェ)とい
う店が町やバジャールで見られるようになった。友人や仲間を「(チャ・カオア
・ジャク)紅茶を飲もう」、「(チャ・チョルベ・ナキ)紅茶はいかが?」、「
(チャ・ケテ・ケテ・コタ・ボラジャク)紅茶を飲みながら話そう」等と声を掛
けて誘い、皆で紅茶を飲みに行く。
そしてチャエル・ドカンでお喋りしながら楽しい時間を過ごしたり、一休みし
たりするのである。こうしてチャエル・ドカンは、庶民の集いの場所として栄え
てきた。
今ではバングラデシュの街中やバジャールのあちらこちらで、チャエル・ドカ
ンに庶民が集まるのを目にすることができる。チャエル・ドカンには、紅茶を飲
む目的で来る人もいれば、紅茶を飲むのをだしにお喋りしに来る人もいる。
したがって、紅茶を飲み終ったらすぐに帰る人もいれば、長い時間お喋りして
いる人もいる。チャエル・ドカンはあたかも欧米のカフェのようであり、人々は
そこに集まって国の最近の政治や社会問題について議論することもある。
つまり、チャエル・ドカンは、バングラデシュの社会公共機関のような存在な
のである。そういう意味で、チャエル・ドカンは日本の飲み屋にも似ている。日
本の飲み屋には夜しか人が集まらないが、バングラデシュのチャエル・ドカンで
は、朝、昼、晩いつも人々が集まる。
このように、バングラデシュ人は紅茶の名前さえ知らない民族だったが、イギ
リス人による紅茶栽培をきっかけに、紅茶の有名な産地になり、国内でも紅茶に
まつわる新たな飲用文化を生み出した。そして、この飲用文化は、バングラデシュ
社会を映し出す存在になったのである。
■女は北に男はダカに
http://www.el.tufs.ac.jp/media/src/read.php?ID=498
(日本語で読む南アジアのメディア 2016年04月20日付 Prothom Alo紙)
女はラジシャヒとロングプルに、そして男はダカに暮らす。互いに会ったことは
一度もない。一緒にしてやろうという動きもなかった。
これはゴリヤル(ガビエル)という名の淡水希少種のワニのことである。かつ
てはポッダ川とジョムナ川で見ることもできたが、今はほとんど絶滅に瀕してい
る。
ダカとラジシャヒの動物園の話を聞いて、経済的な問題により、ゴリヤルワニ
たちを交換して繁殖する環境を作ることができないのだということが分かった。
今ラジシャヒ動物園には3匹のゴリヤルワニがいる。すべてメスだ。ロングプル
には4匹いて、こちらもすべてメスだ。ダカ動物園にいる4匹だけがオスだ。ボン
ゴボンドゥ・サファリパークにも1匹のオスのゴリヤルワニがいる。
ゴリヤルワニは爬虫類クロコダイル科ガビアル亜種の古代の爬虫類の一つであ
る。この種はメチョ(魚)ワニ、ゴト(頭)ワニという名前でも知られている。
主食が魚であるためにメチョワニという名がついたとされている。頭や口がゴラ
(馬)の頭や顔のようなのでゴリヤルという名前がついたという人たちもいる。
また、馬が由来ではなく、ゴラと呼ばれる一種の壺から来ているという意見もあ
る。ゴリヤルワニの顔には柔らかい骨でできた八角形の部分があり、それがゴラ
のように見えるというのだ。ガンジス川でよく見られるため、学名のgangeticus
にはガンジスの名が含まれている。
この水生爬虫類は臆病でおとなしい性格の持ち主だ。ゴリヤルワニの体長は4~
7mで、ガンジス川以外にも亜大陸の様々な大きい川でも見ることができたものだ
った。バングラデシュのポッダ(パドマ)川、ジョムナ川、ブロンモプトロ(ブ
ラフマプトラ)川やそれらの支流でかつてはよく見られた。しかし、生息地が破
壊されたことで、現在のバングラデシュにはゴリヤルワニが繁殖できる自然環境
がないというのが専門家たちの考えである。ゴリヤルワニは絶滅危惧種の野生生
物として、2012年に制定された野生生物(保護保安)法により保護されている。
ラジシャヒ動物園のキュレーターであり担当のフォルハド・ウッディンさんに
よると、ラジシャヒ動物園にいる2匹のゴリヤルワニは大きく、歳も38~40歳にな
った。ゴリヤルワニの平均寿命は45歳である。
フォルハド・ウッディンさんは、ゴリヤルワニの交換をおこなう前にその繁殖
に適した環境を作らなければならない、という。このワニは砂の中に卵を産むが、
資金がないためそうした環境を整備できない。ロングプルのキュレーターのS・M
・ナシル・ウッディンさんによると、ロングプル動物園にいる4匹のワニも成年に
達しているという。
ダカ動物園のキュレーターのノズルル・イスラムさんからは携帯電話で話を聞く
ことができた。ダカ動物園の4匹のワニもかなり大きく、バングラデシュではおそ
らくこれほど大きいゴリヤルワニはどこの動物園にもいないということだ。ラジ
シャヒとロングプルにメスのゴリヤルワニがいることを知らなかったという。今
後、ワニの交換が可能になるだろう、という話だった。ノズルル・イスラムさん
によれば、4月24日に森林庁の国際自然保護連合(IUCN:International Union f
or Conservation of Nature)の会合があり、そこに全キュレーターが呼ばれてい
る。この会議で、ゴリヤルワニの繁殖に関し、方策をとるための話し合いがおこ
なわれるかも知れないということだった。
IUCNはバングラデシュのゴリヤルワニの生息地を指定し、管理のための提言を
まとめた。これに関してIUCNのA・B・M・サロヤル・アラム主任研究員によると、
ダカからオスのゴリヤルワニを1匹ずつラジシャヒとロングプルに移動する計画
がある。またロングプルとラジシャヒからメスのゴリヤルワニを1匹ずつダカに移
す予定だ。またカップルを作る目的で、ラジシャヒの1匹のメスのゴリヤルワニを
ボンゴボンドゥ・サファリパークに渡す準備も進んでいる。4月24日の会合でこう
したことについて話し合われる予定だ。
■〔決算〕島精機、17年3月期は増収増益予想=為替差損12億円織り込む
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016050200668&g=eco
(時事通信 2016年5月2日)
島精機製作所=2017年3月期は増収増益を見込む。主力のコンピュータ横
編機事業では、東南アジア諸国連合(ASEAN)やバングラデシュでの需要増
大を予想している。アパレルだけでなくスポーツシューズ分野への進出も拡大し、
中国市場を中心に販売増加に寄与する。
■70.7% /兵庫
http://mainichi.jp/articles/20160502/ddl/k28/040/320000c
(毎日新聞 2016年5月2日)
デニム輸出量1位
ジーンズに欠かせないコットン生地のデニムは、国内では岡山、広島両県を中
心に生産されているが、その輸出数量、金額でともに、全国の港湾中シェアナン
バーワンを誇っているのが神戸港だ。
岡山、広島両県は綿花栽培や藍染めに適した気象条件に加え、綿織物の伝統技
術がいまも受け継がれている。綿から作られる厚手の綾(あや)織物で、縦糸に
藍染めした糸を、横糸に漂白した糸などを用いて織り上げる。神戸税関によると、
過去10年間では2008年のリーマンショック以降輸出は減少し、数量では円
高や海外の製造技術の向上、ジーンズブームが落ち着いたことなどが影響し低調
になっているものの、金額は11年を底に回復傾向にあるという。
昨年の神戸港の全国シェアは数量ベースで70・7%、金額ベースで71・1
%。統計を取り始めた1988年以降、常にシェア1位をキープしている。主な
輸出相手国は中国、米国、バングラデシュ。同税関は「神戸港は輸出先への航路
が充実し、デニム産地として有名な岡山県倉敷市、広島県福山市などに近いこと
も圧倒的なシェアの要因」と説明する
神戸港のデニム輸出◇(2015年)
輸出量(単位:千平方メートル)
(1)神戸70.7%(17954)
(2)大阪13.6% (3457)
(3)関空 9.7% (2459)
輸出金額(単位:百万円)
(1)神戸71.1%(11742)
(2)大阪12.0% (1989)
(3)関空11.3% (1874)
国別輸出実績(全国)
数量
(1)中国41.5%
(2)バングラデシュ15.9%
(3)米国14.8%
金額
(1)中国37.2%
(2)米国17.4%
(3)バングラデシュ16.3%
■バングラデシュ中央銀行からの不正送金、
カスタムメイドのマルウエアでSWIFTのソフトをハイジャック
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481542/042700227/
(COMPUTER WORD 2016/04/27)
バングラデシュ銀行(同国の中央銀行)の口座から8100万ドルを盗み出したハ
ッカーは、国際銀行間通信協会(SWIFT)のソフトウエアの処理を妨げるカスタム
メイドのマルウエアを使ったと見られることが分かった。SWIFTは、数多くの金融
機関が取引に使用している。
この攻撃が起きたのは2016年2月。バングラデシュ銀行が米ニューヨーク連邦準
備銀行に持つ口座から、9億5100万ドルの不正送金が試みられたというものだ。送
金の大半は阻止されたが、8100万ドルはフィリピンの口座への送金が成功し、金
の行方は現在も分かっていない。
英BAE Systemsの研究者は、最近見つけたマルウエアコンポーネントが、この不
正送金で使われたカスタムメイドのツールキットの一部である可能性が高いと考
えている。
このマルウエアコンポーネントは、バングラデシュの何者かが、ネット上のマ
ルウエアリポジトリーにアップロードしたもので、SWIFTのクライアントソフトウ
エアが使用するデータベースの取引レコードを監視・削除・改変する機能を備え
ていた。
SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication:国
際銀行間通信協会)とは、金融取引のメッセージをセキュアに交換するための世
界最大のネットワークを運営している組織だ。ベルギーのブリュッセルに本部を
置き、多数の金融機関が所有する協同組合という形態を取っている。
BAEの研究者が2016年4月25日に公開したブログ記事によると、今回BAEが発見し
たマルウエアコンポーネントの1つは、SWIFTのソフトウエアスイート「Alliance」
のライブラリが行う検証処理を回避する機能を備えていた。Allianceは、取引の
記録をOracleデータベースに保存するソフトウエアだ。
そのうえで、このマルウエアは、SWIFTの「Financial Application」のメッセ
ージを監視し、暗号化された設定ファイルで定義されている文字列がないかを探
す。一致する文字列を検出したら、対応するデータベースレコードを特定し、削
除する。
また、このマルウエアには、アプリケーションのログインとログアウトのイベ
ント発生を監視して、マルウエア制御(C&C)サーバーに通知する機能もある。
さらに、銀行のシステムが自動でプリントアウトするSWIFTの確認メッセージを
改ざんする機能も備えている。データベースレコードを改ざんするだけでは、紙
に印刷された確認メッセージから攻撃がばれる可能性があるからだとBAEのブログ
は説明する。
バングラデシュ銀行を狙った今回の不正送金は、周到に準備されたものだが、
まだ不明な点も数多く残っている。誰の仕業なのか、そもそも銀行のネットワー
クにどのように侵入したのか、不正送金をどのように開始したのか、といった点
だ。しかし、このようなカスタムマルウエアのツールキットが存在することは、
他の金融機関にとって警鐘になるはずだ。
BAEのブログは次のように説明している。「このマルウエアは、特定の標的のイ
ンフラを攻撃するためにカスタムメイドで作られたものだが、この攻撃で使われ
た汎用的なツール、手法、手順を元にして、犯行グループが再び攻撃を行う可能
性もある。SWIFT Alliance Accessや同様のシステムを利用しているすべての金融
機関は、自らが攻撃に遭わないよう、今すぐに自社のセキュリティを真剣に見直
す必要がある」
SWIFTは、ベルギー時間2016年4月25日に発表した声明の中で、このマルウエア
の存在を認識していると述べたうえで、このマルウエアは、SWIFTのネットワーク
や中核のメッセージングサービスに影響するものではないと説明している。
「我々の理解では、このマルウエアは、利用機関のローカルのデータベースア
プリケーションに残る不正決済の痕跡を隠すためのもので、また、ユーザーの環
境にあるセキュリティの弱点を特定して突くことに成功した攻撃者が、このマル
ウエアをユーザーのローカルシステムにインストールしなくてはならない」
「我々は、セキュリティの強化や、ローカルデータベースレコードの不整合の
特定に関して、利用機関を支援するための手段を確立している。しかし、この種
の攻撃手法に対する防御で引き続き鍵となるのは、利用機関がローカル環境に適
切なセキュリティ対策を導入し、自社のシステム、特にSWIFTにアクセスするため
のシステムを、潜在的なセキュリティ脅威から守ることだ」
研究者らによると、バングラデシュ銀行に対する今回の攻撃が成功した要因の
1つとしては、同行でSWIFTシステムとそれ以外のネットワークとが適切にセグメ
ント化されていなかったという点がある。英Reutersの2016年4月22日付けの報道
によると、同行では、SWIFTに接続するコンピューターを、管理機能がない低価格
のスイッチでネットワークにつないでいたほか、ファイアウォールも導入してい
なかったという。
■バングラデシュ中銀の不正送金被害–中銀の粗末なセキュリティ、
SWIFTソフトに侵入の可能性が明らかに
http://japan.zdnet.com/article/35081781/
(ZDNet 2016年04月26日)
バングラデシュ中央銀行が保有するニューヨーク連邦準備銀行の口座から8000
万ドルが盗み出された事件で、バングラデシュ中央銀行のセキュリティが無防備
であったこと、そして、ハッカーが国際銀行間通信協会(Society for Worldwid
e Interbank Financial Telecommunication:SWIFT)のソフトウェアに不正侵入
した可能性があることが分かってきた。
バングラデシュ警察の犯罪捜査部門におけるForensic Training Instituteの責
任者Shah Alam氏が米国時間4月22日付のReutersの記事で語ったところによると、
同銀行のコンピュータシステムにはファイアウォールと呼べるものが存在せず、
世界中の銀行や金融機関との取引に用いられるSWIFTのシステムとの接続には中古
の安価なスイッチが使用されていたという。
攻撃が実行に移されたのは2016年2月のことだった。サイバー犯罪者のグループ
は、同銀行の従業員とトランザクションの動きを監視するために、中央処理シス
テムに監視系のトロイの木馬を感染させ、数週間にわたって情報を収集していた
と考えられている。
Alam氏がReutersに語ったところでは、犯罪者グループは同銀行における業務の
流れを下調べした後、バングラデシュ中央銀行のSWIFT関連の認証情報を盗み出し、
ニューヨーク連邦準備銀行に開設されているバングラデシュ中央銀行の口座から
アジア(主にフィリピンとスリランカ)の口座に向けて、短期間に複数の送金指
示を行った。
事件は、ある送金指示の支払先にミススペルがあることにドイツ銀行の従業員
が気づき、発覚したという。その結果、一部を除くすべての送金指示は取り消さ
れた。このちょっとした誤字が見過ごされていた場合、盗み出された金額は10億
ドル以上に上っていたと考えられている。
この事件がもとで、バングラデシュ中央銀行総裁のAtiur Rahman氏は3月に引責
辞任した。
編集部注:攻撃の手法が詳しく公開されず、上述のように報じられる中、セキュ
リティ企業のBAE Systemsが25日、事件に使われたツールを特定したと発表し、S
WIFTのソフトウエアにハッカーが不正侵入した可能性があることを示唆している。
ツールは、事件に関連すると思われるオンラインのマルウェアリポジトリにバン
グラデシュのユーザーがアップロードしたもので、標的とするインフラで動くSW
IFTの「Alliance Access」ソフトウェアとやりとりするための洗練された機能を
備えているという。
これについてReutersは、SWIFTが25日に同ソフトウェアをアップデートしたと
報じている。
同広報担当者はSWIFTが同日発表したコメントにもあるように「(問題の)マル
ウェアはSWIFTのネットワークやコアメッセージサービスには影響はない」と述べ
ている。
SWIFTが発表したコメントには「顧客のセキュリティ強化を支援するファシリテ
ィを用意したが、こうした攻撃シナリオに最も有効な対策は依然として、ユーザ
ーがローカルの環境に適切なセキュリティ対策を導入することだ」と書かれてい
る。
Reutersの記事では、警察当局がバングラデシュ中央銀行にもSWIFTにも非があ
ると述べたとされている。
■バングラ中銀盗難、ハッカーはSWIFTのソフトウエアに侵入か
http://jp.reuters.com/article/usa-nyfed-bangladesh-malware-idJPKCN0XM0Q8
(ロイター通信 2016年 04月 25日)
バングラデシュ中央銀行が米ニューヨーク連銀に保有している口座から不正送金
された事件で、8100万ドルを盗んだハッカーは、国際銀行間通信協会(SW
IFT)が提供したソフトウエアに不正侵入した可能性があることが分かった。
英防衛企業BAEシステムズ(BAES.L)の研究者らが明らかにした。
3000の金融機関が出資するSWIFTの広報担当者もロイターに対し、顧客
のソフトウエアをターゲットとしたマルウエア(悪意のあるソフト)を把握して
いることを確認した。このマルウエアを阻止するための更新版ソフトウエアを2
5日に公開するとしている。
BAEの研究者らはロイターに対し、バングラデシュ中銀を攻撃したハッカーら
がSWIFTの顧客向けソフトウエア「Alliance Access」を操作するために使用
したマルウエアを発見したと語った。25日に公表する予定だという。
事件を調べている捜査当局はこれまで、まだ特定できていないハッカーらがバン
グラデシュ中銀のコンピューターに侵入し、SWIFTのシステムにログインす
るのに使用する認証情報を手に入れたと指摘している。
しかし、BAEの調査では、バングラデシュ中銀のコンピューター上にあるSW
IFTのソフトウエアが不正送金記録を消去するために侵入された可能性がある
という。
SWIFTの広報担当者は24日、「当該マルウエアは、SWIFTのネットワ
ーク、もしくは中核のメッセージングサービスに何ら影響を及ぼさない」と説明。
SWIFTのメッセージングプラットホームは世界中で1万1000の銀行やそ
の他機関に利用される一方、Alliance Accessを利用しているのは一部にとどまる
という。
■バングラデシュ銀不正送金問題「FRBは中古10ドルのルーター使用」
https://zuuonline.com/archives/105214
(ZUU ONline 2016年04月30日)
今年2月から3月にかけ、ハッカーによって総額1億100万ドル(約112億9180万円)
以上が盗み出されたバングラデシュ中央銀行の不正送金事件。警察の調査を含む
様々な情報筋から、ニューヨーク連邦準備銀行(FRBニューヨーク)のセキュリテ
ィー体制に対する疑惑が持ち上がっていたが、バングラデシュ警察の最新報告か
ら衝撃の事実が発覚。
FRBはファイアウォールを有効にせず、わずか10ドル(約1118円)の安物中古ルー
ターを通して、Swiftネットワークを利用していたというのだ。
各国の中央銀行のセキュリティー見直しを要請
この事件は未遂に終わった不正送金もあわせると、10億ドル(約1118億円)相当
の被害に達していたと報じられており、史上最悪の銀行盗難事件となりかねなか
った。
事件発覚直後からバングラデシュ中央銀行は、5回にわたる不正送金を承認したF
RBのセキュリティーの甘さを非難。対するFRBは何者かによるシステムへの不正侵
入の形跡を一切否定していた。
バングラデシュ警視庁捜査部の科学犯罪教習機関(FTI)の責任者、モハメッド・
アラム氏は、FRBのずさんなセキュリティー体制は「ハッカーにとって格好の標的
だった」と非難すると同時に、提携関係にあったSwiftの落ち度も指摘。「FRBの
セキュリティーの甘さを追求する立場にあったはずのSwiftから、警告が発せられ
た形跡はない」と、FRBとSwiftの怠慢さがサイバー攻撃を招いた要因であること
を明確にした。
またシステムのスウィッチが旧式すぎるため、ハッカーの侵入経路や拠点の特定
が難航していることなども延べ、「わずか数百ドルの費用で最新のスウィッチが
導入されており、かつファイアウォールが有効になっていれば、被害を最小限に
留められた」と口惜し気に語った。Swiftは最新のスウィッチの導入について、事
件後初めて提案している。
今回浮彫になった中央銀行のセキュリティー管理の弱さは各国で大きな波紋を呼
んでおり、各中央銀行のセキュリティー見直しが早急に求められている。世界銀
行セキュリティー部門に勤務していたトム・ケラーマン氏は、「FRBのように基礎
的なセキュリティー対策すらとられていない中央銀行が、おそらくほかにもある
だろう」とコメントしている。

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