バングラデシュのニュース(2016/6/12) 6月はセミナーが各種あります。 その1

◆イベント情報◆
◯セミナー「バングラデシュ進出企業が克服すべき課題」 6/22
 http://goo.gl/hbBIpA
◯バングラデシュのチャイを飲みながら聞く活動報告会「弱さがまく種の物語」 6/14
 http://www.jocs.or.jp/news/charityevent/5588.html
◯イベント・講演会:異文化コミュニケーション学部主催  6/23
 公開講演会「社会貢献と社内貢献-“届けよう、服のチカラ”の現場から-」
 http://www.rikkyo.ac.jp/events/2016/06/17836/
◯ODAを活用した南アジアへのビジネス展開セミナー in 長野市 6/24
 http://www.jica.go.jp/komagane/event/2016/ku57pq00000f9i1e.html
◯新興国アントレプレナーシップ -途上国の課題解決をデザインする試み- 6/25
 http://qrec.kyushu-u.ac.jp/events/20160610_1/

(その1からの続き)

■最も平和でない国々が暴力の増加に陥る中、昨年は世界の平和の不均等が拡大
 http://www.shimotsuke.co.jp/prwire/2016/06/08/201606081422
 (下野新聞 2016年6月8日)

・この1年間で世界はより平和でなくなり、主にテロリズムの増加と高度の政治不
安が引き起こした10年にわたる潜在的な世界平和の崩壊を裏打ちしています。
・暴力が世界経済に及ぼす経済的影響は13兆6千億ドルで、世界総生産の13.3%に
当たり、世界の外国直接投資額の11倍に相当します。
・暴力の経済的影響はこの10年間で137兆ドルとなり、2015年の世界のGDPよりも
多くなっています。
・難民と強制移住者の数はこの10年間に激増し、2007年から2016年の間に倍増、
およそ6千万人になりましたが、これは世界人口の1%近くに相当します。
・アイスランドは世界で最も平和な国であり、デンマークとオーストリアがこれ
に続きます。
・シリアは最も平和でない国であり、南スーダン、イラク、アフガニスタン、ソ
マリアがこれに続きます。
・パナマ、タイ、スリランカが平和に向けて最も改善を示した一方で、イエメン、
ウクライナ、トルコは平和の崩壊に最も苦しみました。
・ブラジルでは、政治不安が15%増加したことが、投獄率および警官の比率の低
下とあいまって、2016年リオデジャネイロ・オリンピックのわずか数か月前のこ
の時期の不安を示しています。

ロンドン、2016年6月8日 –

本日発表された第10版世界平和度指数(Global Peace Index:GP)は、最も平和な
国と最も平和でない国との格差が広がり続ける中、世界レベルでの平和の不平等
が著しく高まりつつあることを強調しています。国際的シンクタンク、経済平和
研究所(Institute for Economics and Peace:http://economicsandpeace.org/
)のこの調査によると、81か国で改善したものの、他の79か国での劣化が上回っ
ており、前年よりもはやい速度で平和が衰退したことを意味しています。これに
反して、最も平和な国のいくつかでは、歴史的高レベルの平和を記録しています。

昨年の報告で世界で最も平和でない地域であった中東および北アフリカ(MENA)
のスコアは、地域紛争が激化し世界平和を衰退させたために、さらに落ち込みま
した。現在、暴力と紛争がMENA に集中しているため、切り離して考えると、世界
の他の国々の平均的平和レベルは改善しました。平和が大きく衰退した5か所のう
ちの3か所は、イエメン、リビア、バーレーンの地域です。

IEP(経済平和研究所)の創設者兼会長、スティーブ・キレリー(http://econom
icsandpeace.org/about-us/our-leadership/steve-killelea )は、次のように述
べました。「MENAにおける内紛が日常化するにつれ、外部関係者がさらに関わる
ようになり、民族国家間の間接、あるいは「代理戦争」が起こりやすくなります。
このことは、シリアのアサド政権と複数の非国家主体との争いにおいてすでに明
らかであり、今やイエメンなどの国々にも及んでいます。サウジアラビアとイラ
ン間ではさらに広範囲の代理紛争が起こっており、最近は米国とロシア双方がよ
り深く関与するようになりました。

2015年の平和の世界的衰退は、テロリズムの増加と高度の政治不安が引き起こし
たものです。テロ活動の大半がシリア、イラク、ナイジェリア、アフガニスタン、
パキスタンの5か国に集中している一方で、報告書の国々のうちテロ事件を経験し
たことのないのはわずか23%に過ぎないほど、テロリズムに範囲は拡大しています。
再び世界一平和な地域となったヨーロッパは、パリとブリュッセルでのテロ事件
の結果、過去5年間のヨーロッパにおけるテロによる死者が2倍以上になり、今年
の報告書での平均スコアが落ちました。

難民と強制移住者の数はこの10年間に激増し、2007年から2016年の間に倍増、お
よそ6千万人になりましたが、これは世界人口の1%近くに相当します。人口の10
%以上が何らかの形で強制移住している国は現在9か国あり、ソマリアと南スーダ
ンがそれぞれ20%、シリアの60%がこれに該当します。

暴力の世界経済への影響は昨年の報告書に比べて2%下がりましたが、それでも2
015年には13兆6千億ドルという膨大な金額であり、世界の外国直接投資額の11倍
に相当します。これは世界総生産の13.3%、1人当たり1,876ドルになります。過去
10年間の暴力が及ぼす経済的影響は、137兆ドルで、2015年の世界のGDPを上回っ
ています。

スティーブ・キレリーは、以下のように述べました。「内紛の国際化の増加と国
連の平和維持資金が2016年に記録的な高額に達したのとは、時期を同じくしてい
ます。派遣された平和維持部隊や国が国連平和維持費を遅れずに受け取るように
なってきていることは、今年の報告書における改善の最大の指標となっています。
しかしながら、平和構築と平和維持の支出は暴力が及ぼす経済的影響に反して未
だに少額であり、武力紛争による世界損失のわずか2%です」
「平和の世界格差に対処し、暴力の及ぼす経済的影響の10%削減を達成すれば、
1兆3600億ドルの平和の配当金を生み出します。これは世界の食糧輸出金額とほぼ
同じです」

報告書はまた、「持続可能な開発目標」の目標16(国連加盟国が認める、世界規
模の開発を進める上で平和が持つ重要な特質)を評価する有効データの監査も行
っています。経過を監視する既存のデータがあるため、加盟国は目標を達成する
責任がありますが、目標を評価するためには多額の投資が必要となります。

報告書は、回復力およびIEPが「積極的平和」と呼ぶ、平和を維持する、態度、
機関、システムについての調査で締めくくっています。積極的平和度が低い国々
では、10年間で積極的平和度が高い国々の13倍の命が自然災害で失われたことが
報告書から分かります。
地域ランキング+ハイライト

ヨーロッパは再び世界で最も平和な地域にランク付けされました。昨年以来最も
大きく改善したのは、中央アメリカとカリブ海ですが、南アメリカも平和度にお
いて前進しました。MENAは最も大幅に低下、サハラ砂漠以南のアフリカ、ヨーロ
ッパ、アジア太平洋がこれに続きます。

1.アイスランド、デンマーク、オーストリアが引き続き上位にランクされたヨ
ーロッパは、ランキングの上位7か所のうち6か所を占めています。ポルトガルは、
昨年の上昇をもとに9位上昇して世界第5位になりました。しかしながら、テロリ
ズムの影響増加のほか、トルコいおける暴力のエスカレートと不安定や同国の近
隣諸国との関係悪化を反映して、ヨーロッパの平均スコアは落ちました。

2.北アメリカのスコアは、引き続きGPI 2015と同じです。カナダでは、武器の
輸出入増加により少し落ち込みましたが、米国で同程度上がったたため、相殺さ
れました。

3.アジア太平洋の平和度は2015年からほとんど変化していませんが、インドネ
シア、東ティモール、ミャンマー、タイなど多数の国のスコアは上がりました。
南シナ海での緊張の高まりが、関係する中国、ベトナム、フィリピンの主要3か国
の対外関係に影響を与えました。

4.中央アメリカとカリブ海の安全保障問題が継続しているにもかかわらず、同
地域のスコアは、ランキングで南アメリカを抜いて総合4位になるほどの改善が見
られました。特に政治不安と政治テロのレベルで改善が見られました。最も優秀
だったのは、軍事化の水準の低さが特徴のコスタリカです。

5.南アメリカは、中央アメリカとカリブ海がかなり改善したことを踏まえると
ランクが落ちましたが、それでもなお2015年以来の総合スコアでは改善が見られ
ました。これは主に近隣諸国との平和関係に支えられて、国際紛争と軍事化のレ
ベルが下がったためです。しかし、ベネズエラとブラジルには大きな社会不安が
ありました。ブラジルでは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック大会のわず
か数か月前に政治不安が高まりました。

6.サハラ砂漠以南のアフリカにおける低下の平均が、国の経済状態の著しい変
化を隠しています。チャド、モーリタニア、ニジェールはどの国も近隣諸国との
関係を改善しましたが、イスラム教徒のテロリストグループが、サヘルおよび西
アフリカ地域の多くの国に引き続き重くのしかかっています。

7.ロシアとユーラシアは、今なお3番目に平和でない地域です。最も大きく改
善したのは、べラルーシ、カザフスタン、ウズベキスタンで、最も大幅に悪化し
たのは、ドンバス地域で親ロシア派分離主義勢力との紛争が絶えず起きているウ
クライナです。

8.南アジアは、引き続き2番目に平和でない地域となりました。アフガニスタ
ン、ネパール、バングラデシュ、インドが悪化した一方で、ブータン、スリラン
カ、パキスタンはわずかながら改善しました。バングラデシュとネパールでは、
反政府抗議運動が原因で国内の安全保障に対する懸念が高まりました。アフガニ
スタンでは昨年、政府とタリバン勢力の間で度々戦闘が行われ、再び暴力が始ま
るとともに2014年の多国籍軍の撤退以降アルカイダが再び復活する可能性が見ら
れました。

9.2015年のGPIですでに最下位だったMENAは、シリアとイエメンの内戦激化に
より外部介入が増加したため、今年最も平和が衰退しました。長期にわたる政治
危機が2015年初めに完全な内戦に発展したイエメンは、死傷率の上昇、難民や国
内避難民の大幅な人数増加、アルカイダとISIL双方からのテロ攻撃の高まりが原
因で、大きく落ち込みました。

■被害110億円!大泥棒、銀行間ネット“スイフト”上に現る
 http://diamond.jp/articles/-/92609
 (ダイヤモンドオンライン 2016年6月8日)

 筆者の長年の友人であるフィナンシャルタイムズ米国版の編集長ジリアン・テ
ッドが、珍しく「決済インフラ」の記事を編集長自ら書いた。これはそれだけ重
要な問題であるからだ。

 今年2月、バングラデシュ中央銀行がハッキングされ、国際金融ネットワーク「
スイフト(SWIFT)」のアクセスコードなどの情報が盗まれた。犯人はバングラデ
シュ中銀になりすまし、アメリカの中央銀行FRB(Federal Reserve Bank)に
保有するバングラデシュ中銀の口座から1億100万ドル(約110億円)を強奪。実は
これ、「史上最大級の銀行泥棒」である。

 国際業務を行うほとんどの銀行はスイフトを使用しているだけに、この事件は世
界中の銀行に衝撃を与えた。同じやり方で他の銀行が狙われる可能性が高いから
だ。これは由々しき事態である。スイフトは最大で10件、同様の侵入事件に遭っ
ていると報道されている。

 銀行泥棒といえば、映画にもなったボニー&クライドやジョン・デリンジャーな
どの強盗犯が有名だ。それとの違いは、今回は“顔の見えない犯行”で、ネット
化し顔が見えなくなっている現代社会を象徴した犯罪ともいえる。

巨額窃盗事件の舞台となった
「スイフト」とは何か

 スイフトとは、決済インフラで金融機関専用のネットワークのことだ。ある意味、
裏方のインフラであり、ほとんどの読者はご存じないのではないか。SWIFTとは、
Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunicationの略称で、以前
は「国際銀行間通信協会」と呼んでいた、1973年にベルギーで設立された共同組
合(Societe Cooperativ)である。その後77年に稼働を開始した。

 1960年後半からユーロダラー市場が拡大し、73年から国際通貨制度に変動相場制
が導入されるなど、国際金融取引が拡大した。そのためテレックス(TELEX)やマ
ニュアル(人手)の事務処理が限界、つまり紙による事務処理の限界(ペーパー
クライシス)に達した。その様な状況に対応するため、スイフトが設立された。

 そもそもはテレックスを高度化したE-Mailの様なもので、自動化を目的としてい
る。そのイメージは、エクセルの様なマス目状。金融機関名や金額などを決めら
れたマスに入れていくため、自動処理しやすくなっている。また、人手による間
違いも防止しようという目的もある。

 導入している国は200としており、世界中をカバーしている。参加機関は1万を超
え、日本では250もの主たる銀行や金融機関が使用している。

業務面から見ると、銀行における海外送金や通貨ディーリング、貿易、証券等の
決済で一般的に使用され、中央銀行間の為替介入や国債売買の決済にも使われて
いる。

 現在の本部はベルギーの首都ブラッセル(ブリュッセル)郊外のラ・フルプの森
林保護区にある。筆者は金融機関に勤務していた際、長年スイフトを担当し、こ
の本部も19回訪問した(邦人としてはトップクラスの件数だろう)。ブラッセル
は欧州の“へそ”とも呼ばれており、いうなれば、欧州の地理的な中心地である。
他にもEU本部や、同じ決済インフラだがこちらは証券用のユーロクリア(Eurocl
ear)もある。

 スイフトが“安全”といわれたのは、当初、銀行を中心とした金融機関のみの共
同組合だったからである。一般のE-Mailの様にさまざまな人が入っていない、ク
ローズドな組織で、メンバーが限られていたのである。そのため、一般の金融機
関はスイフトに関して安全上の問題はない、と安心していたはずだ。

今回の事件の手口と
スイフトの対応

 犯人はバングラデシュ中央銀行に侵入、マルウエア(悪意をもったプログラム)
を使用して、スイフト関係の情報を入手した。その後、いわゆる「なりすまし」
て、アメリカの米国の中央銀行FRBにあるバングラデシュ中銀の口座から送金した。

 送金経路はドイツ銀行を経由して、フィリピンのリサール商業銀行(RCBC:Riz
al Commercial Banking Corporation)にある口座に入金された。犯人は口座から
現金で出金し、大部分は行方不明となっている。犯行はドイツ銀行からの照会で
発覚。さらに、犯人からはスリランカのパン・アジア銀行 (Panasia Banking C
orporation)にも支払指図が送信されていたが、入力ミス(綴りのミス)があり、
こちらは阻止できた。さらに、犯人は関係した銀行にもマルウェアを使用し、自
分たちの痕跡を消した。使用したパソコンの所在地はエジプトという情報もある。

 今回のケースが重大なのは、ほとんどの銀行が使用するスイフトが使われたこと
である。特にスイフトに不慣れな金融機関は要注意だ。しかし幸いにというか、
金融機関を中心としたネットワークなので、企業や個人の口座はこのパターンで
は犯人が狙う対象にはならない。

 今回の事件に対し、スイフトは不正送金を行わせるマルウェアへの対応を図った
パッチ(プログラムモジュールの強化修正版)を提供している。また、次のSWIF
T製品バージョンにおいては、このアップデートを含めセキュリティ強化されたも
のがリリースされる。セキュリティガイドラインやチェックリストなども公表さ
れ、ホームページで注意喚起をしている。

新世紀型の銀行泥棒が多発
金融実務は常に“悪”との戦い

「新世紀型の銀行泥棒」が始まっている。この5月15日には日本でも、「ATM
一斉引き出し」などITを利用し銀行を狙った大規模な国際的金融犯罪が起きて
いる。最近、日本全国17都府県にあるコンビニなどのATMから、大量の現金が
一斉に不正に引き出された。南アフリカのスタンダード銀行発行の偽造クレジッ
トカード1600枚以上が使われ、キャッシング枠で何度も現金を引き出す手口で、
出し子100人以上が午前5時からの2時間半で一斉に合計約20億円を引き出した。途
中でシステムが検知したが間に合わなかった。

 その資金が内外の反社会的勢力に渡っている可能性も高い。ビットコインやプリ
ペイドカードでIS(イスラム国)が資金を得ている、などと新聞でも報道された。
G7でも議題になり、日本でも「改正資金決済法」が成立し対応が強化された。日
本でもビットコインは貨幣(通貨)ではなく「財産的価値」として定義し、金融
庁が監督官庁となって取引所や売買を監視する。法制上の処置を講じて利用者保
護や不正利用の防止に適切な対応を図ろうとしているのだ。

「学問や頭の中での金融」と「実務としての金融」の大きな違いは、この“悪”
の存在である。金融の実務に携わったことのない方の理論モデルやビジネスモデ
ルでは、マネーロンダリング等の犯罪(コンプライアンス)に対応するコストを
計算に入れていないことが多い。世の中、特に金融周りは“善人”ばかりでなく、
“悪人”も多い。例えば、嘆かわしいことであるが、いまだに「振り込め詐欺」
の被害は相当な金額になる。

 しかも、最近ではシステムをハッキングし、マルウェアなど最新の高度なIT技
能を活用する。犯罪との闘いはいつもイタチごっこだ。今回のバングラデシュ中
央銀行の場合も、セキュリティが遅れているということで狙われたようだ。実際
の“金融”を考えるうえで、最も大事なのは消費者保護であることは常に変わら
ない。それはFinTechでも一緒である。スイフトが狙われ、被害が世界に広がるな
らば、それは新たな「地政学的リスク」かもしれない。

■バングラ中銀の不正送金、NY連銀が最初の依頼拒否=関係筋
 http://jp.reuters.com/article/bangladesh-hacking-idJPKCN0YR0WT
 (ロイター通信 2016年06月6日)

バングラデシュ中央銀行のシステムがハッキングされ、8100万ドルが不正送
金された問題で、同中銀の振出口座を持っていたニューヨーク連銀が、送金を実
行する前に情報が不足しているとして送金指示を拒否していたことが3日、関係
者の話で明らかになった。

ニューヨーク連銀、バングラ中銀の関係者によれば、不正送金が発生した今年2
月、ニューヨーク連銀は当初、海外のさまざまな銀行口座への送金を要請する3
5件の指示を拒否したという。この後に受けた再送金指示のうち、いくつかを実
行したことで、ニューヨーク連銀が警告サインを見過ごしたのではないかとの疑
問が生じている。

2人の関係者によれば、ニューヨーク連銀は、国際銀行間通信協会(SWIFT)
の正式なフォーマットではなかったことから、1回目の送金指示を拒否した。バ
ングラ中銀の関係者は、指示書には送金を受け取る送金契約(コルレス契約)銀
行が抜けていたと述べた。

バングラ中銀のシステム経由でSWIFTに侵入したハッカーの送金依頼はいっ
たん阻止されたが、その後ハッカーは再度、連銀に35件の送金を指示。連銀関
係者によると、2回目の指示は適切な送金依頼のフォーマットになっており、S
WIFTによって正式に認証されていたという。

技術的な問題はなかったものの、連銀は2回目の送金指示35件のうち、30件
を拒否。だが5件の計1億0100万ドル分は実行した。このうち1件(200
0万ドル分)は、スペルミスが原因で送金が戻された。

連銀はこれまで、経済制裁審査に関する警告を理由に、2回目の送金指示のうち
の30件を拒否したと説明してきた。それが後になって、不正送金の可能性があ
ると判明した。

バングラ中銀関係者らは、ニューヨーク連銀が1回目と2回目のすべての送金指
示を拒否すべきだったと話している。

■バングラ中銀現金盗難めぐる捜査、FBI「明確な手掛かりない」
 http://jp.reuters.com/article/bangladesh-heist-fbi-idJPKCN0YV2NR
 (ロイター通信 2016年6月10日)

米連邦捜査局(FBI)当局者は9日、ニューヨーク(NY)連銀にあるバング
ラデシュ中銀口座がサイバー攻撃による現金盗難に遭った事件について、容疑者
の特定につながる明確な手掛かりはまだ見つかっていないと明らかにした。

FBI当局者のリチャード・ジェイコブス氏は、サイバー法に関する会議で「明
確な答えはまだ見つかっていない。問題解決に向け迅速に取り組んでいる」と述
べた。

同事件は今年2月上旬に発生。何者かがバングラデシュ中銀のシステムに侵入し、
国際銀行間通信協会(SWIFT)のメッセージングネットワークを通じて、N
Y連銀に送金を指示。8100万ドルが不正送金によって盗み出された。

現在FBI、バングラデシュ警察、他の外国当局が捜査を進めている。

■バングラデシュ、イスラム過激派の取り締まり強化 幹部ら3人殺害
 http://www.afpbb.com/articles/-/3089698
 (AFP通信 2016年06月07日)

バングラデシュで7日、イスラム過激派と警察との間で銃撃戦が発生し、過激派の
幹部ら計3人が死亡した。同国では少数派や世俗派の活動家らが殺害される事件が
相次ぎ、殺害に関与したとされるイスラム過激派に対し、当局が全国規模での取
り締まりに乗り出している。

 警察関係者らがAFPに明かしたところによると、首都ダッカ(Dhaka)では非合
法イスラム過激派組織ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の
幹部2人が射殺され、また北西部ラジュシャヒ(Rajshahi)でもJMBの戦闘員1人が
殺害された。

 M・R・ハリド(M.R Khaled)警視副総監はAFPに対し、ダッカで死亡したJMB幹
部2人は、イスラム教シーア派(Shiite)のモスク(礼拝所)への爆弾攻撃や、リ
ベラル派大学教授の殺害といった「最近の攻撃の大半」に関与していたと明かし
た。

 バングラデシュ当局は、過去3年間に40人以上が犠牲になった宗教上の少数派や
世俗主義の活動家らに対する一連の攻撃に歯止めをかけるよう、国際社会から強
い圧力を受けている。

 当局は、ここ数週間で急増しているこうした攻撃について、国内のイスラム過
激派の犯行と断定。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織ア
ルカイダ(Al-Qaeda)の南アジア支部といった国外組織が出した犯行声明につい
ては退けている。

■警察幹部の妻が惨殺、テロ対策への報復か バングラデシュ
 http://www.cnn.co.jp/world/35083778.html
 (CNN 2016年06月6日)

バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュ南部の沿岸都市チッタゴンの
地元警察は6日までに、テロ対策の実績で知られる警察幹部の妻が、何者かに襲
撃されて殺害されたと明らかにした。
チッタゴン警察によると、マフムダ・カナム・ミトゥさん(32)は現地時間の
5日午前7時ごろ、自宅から約90メートル離れた人通りの多い交差点で息子を
スクールバスに乗せようとしていたところ、背後から3人の人物に襲撃されて地
面に倒れ、8カ所を刺されて頭部を撃たれた。
襲撃犯は20代半ばとみられ、宙に向けて銃を撃ち、周囲の人たちがひるんだす
きに逃走した。ミトゥさんの息子は無事だった。
ミトゥさんの夫、バブル・アクテル氏は、非合法組織「ジャマトゥル・ムジャヒ
ディン・バングラデシュ(JMB)」摘発の実績で知られる警察幹部で、この職
務に関連して脅迫を受けていた。
警察は今回の殺人について、アクテル氏の職務に関連した計画的な犯行とみて調
べている。ただ、関連を裏付ける証拠は見つかっていないという。
遺族を弔問した同国のカマル内相は記者団に対し、警察の士気をくじくための計
画的犯行だったと断言。「武装集団による報復だった可能性がある」と語った。

警察は防犯カメラの映像を公開して逃げた襲撃犯の行方を追っている。
アクテル氏は米国や中国で訓練を受け、チッタゴンやコックスバザールでイスラ
ム過激派に対する大規模なテロ掃討作戦を展開、その功績を認められて何度も表
彰されていた。
昨年10月には、アクテル氏率いる掃討作戦で指導者が殺害された報復として、
JMBが同氏を襲撃する事件が起きた。報道によると、アクテル氏はこの事件以
来、家族の身を案じていたという。
アクテル氏は最近、首都ダッカの警察本部へ異動になっていた。
バングラデシュはイスラム教徒が大半を占め、ここ最近は、世俗派や少数派宗教
の信者、同性愛活動家などを狙ったイスラム過激派の犯行とされる殺人事件が急
増している。
米国の駐バングラデシュ大使によると、そうした事件は過去14カ月で少なくと
も35件発生し、うち23件はイスラム過激派組織が犯行を認める声明を出した。

昨年9月には、イスラム過激派がバングラデシュ国外でも世俗派を襲撃すると予
告。欧州や北米在住者の「殺害予告リスト」を公表していた。

■ヒンドゥー教僧侶殺害、ISISが犯行声明 バングラデシュ
 http://www.cnn.co.jp/world/35083952.html
 (CNN 2016年6月8日)

(CNN) バングラデシュの警察によると、同国南西部ジェナイダ県の村で7日、
ヒンドゥー教の僧侶(70)が刃物で殺害された。過激派組織「イラク・シリア
・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める声明を出した。
ISISは声明で「帝国の兵士たち」による犯行だと述べ、バングラデシュから
多神教を追放するまで攻撃を続けると宣言した。
警察幹部がCNNに語ったところによると、僧侶は寺院に向かう途中、人けのな
い一画で犯行グループに襲われた。この村でヒンドゥー教の住民が狙われている
との通報は受けたことがなかったという。
警察は犯行グループが村の外から侵入したとみて、詳しく調べている。
バングラデシュでは最近、刃物を使った殺傷事件が続発している。5日には南部
チッタゴンで警察幹部の妻が3人組に銃や刃物で襲われ、殺害されたばかり。I
SISは先月、医師が刺し殺された事件でも犯行声明を出した。
また警察は7日、イスラム過激派「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデ
シュ(JMB)」のメンバー3人を殺害した。このうち2人はバングラデシュ北
部でイスラム教シーア派のモスク爆破や大学教授の殺害などに関与した疑い。首
都ダッカ市内で警察との銃撃戦の末に死亡した。残る1人は北西部の都市ラジシャ
ヒで殺害された。

■バングラ、バイクの3人乗り禁止 警察幹部妻の殺害事件受け
 http://www.afpbb.com/articles/-/3089671
 (AFP通信 2016年06月07日)

バングラデシュで警察のテロ対策担当幹部の妻が3人乗りのバイクで通りかかった
襲撃犯に殺害される事件があり、これを受けてアサドゥザマン・カーン(Asaduz
zaman Khan)内相は6日、運転者以外に2人以上をバイクに乗せることを禁止する
と発表した。一方、7日には西部の村でヒンズー教の聖職者が何者かに襲撃されて
殺害された。

 バングラデシュ南部の都市チッタゴン(Chittagong)では5日、警察幹部バブル
・アクテル(Babul Akter)氏の妻、マムーダ・ベグム(Mahmuda Begum)さん(
35)が子どもをスクールバスのバス停まで送ろうとしていたところ、1台のバイク
に相乗りした襲撃犯3人に刺され、射殺された。警察はこれまでに容疑者4人の身
柄を拘束している。

 アクテル氏は最近、同市で実施した非合法イスラム過激派組織ジャマトゥル・
ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の幹部に対する掃討作戦を率いていた。
作戦ではJMBの地区司令官を殺害するなどの成果を上げており、カーン内相は襲撃
はJMBによる報復だったとの見方を示している。

 貧困国バングラデシュの渋滞のひどい道路では、3人以上がバイクに同乗する光
景はよく見かけられる。一方、警察によれば、過激派らは襲撃の際にバイクを使
用することが多い。

 バングラデシュでは過去3年間に世俗派やリベラル派の活動家、少数派宗教の信
徒ら40人以上が殺害されている。警察によると、西部ジェナイダ(Jhenidah)県
の村では7日、ヒンズー教の聖職者(70)が複数の襲撃犯に殺害された。自宅近く
の稲田で見つかった遺体は、頭部が首からほぼ切断された状態だったという。

■殺人捜査で3000人超逮捕=野党は「弾圧」非難-バングラ
 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061100288&g=int
 (時事通信 2016年6月11日)

バングラデシュ警察高官は11日、AFP通信に対し、国内で相次ぐ殺人事件を
受けた一斉捜査で、過去24時間に「イスラム過激派37人を含む3155人を
逮捕した」と明らかにした。
 同国では最近、宗教的少数派や世俗派、リベラル系の活動家らが残忍な手法で
殺害される事件が続いている。ハシナ首相は11日、与党アワミ連盟の会合で「
どこに隠れようが、殺人者には報いを受けさせる」と述べ、治安回復に意欲を示
した。
 これに対し野党バングラデシュ民族主義党(BNP)幹部は、AFP通信に「
数百人の野党活動家が逮捕された」と主張。「イスラム過激派摘発の名の下、無
実の人々が多数拘束されている」と述べ、一斉捜査は政治弾圧だと非難した。

■過激派対策、バングラで1600人拘束
 http://www.sankei.com/world/news/160611/wor1606110052-n1.html
 (産経ニュース 2016年6月11日)

バングラデシュの警察は11日までに、宗教少数派らが相次ぎ襲撃されているこ
とへの対策として、全国で1600人以上を拘束した。うち37人が「ジャマト
ゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」などイスラム過激派組織のメ
ンバーの疑いがある。PTI通信などが伝えた。

 バングラデシュでは5日に過激派対策担当の警官の妻が殺害され、7日にはヒ
ンズー教の僧侶、10日にはヒンズー教寺院の労働者が殺害された。イスラム教
のラマダン(断食月)が始まり、過激派の活動が激しくなる可能性があり、当局
が摘発を強化した。

 バングラデシュでは昨年から宗教少数派や外国人に対する襲撃事件が続発し、
過激派組織「イスラム国」(IS)などが犯行声明を出している。

Comments

Copied title and URL