◆イベント情報◆
◯TUFS Cinema 南アジア映画特集『テレビジョン』
http://www.tufs.ac.jp/event/general/tufs_cinema16121001.html 12/10
◯シンポジウム
「バングラデシュにおける災害支援と地域開発の最前線」 12/11
http://www.tufs.ac.jp/event/general/post_854.html
◯「Voyage TALK 2 ?世界で活躍する10の国際協力団体が集結?」 12/17
https://www.facebook.com/events/1682576048724651/
◯過酷な児童労働からの解放へバングラデシュの少女たちに教育を!
https://readyfor.jp/projects/girls_education
■見出し(2016年12月03日) No2016-49
〇サイサン、バングラデシュでLPG販売 現地に合弁
〇「一帯一路」:中国とその周辺フロンティア諸国との最新動向
〇「宿営地に砲撃、応射」 南スーダンPKOバングラ隊長
〇南水研留学生と交流授業 愛南・平城小
〇児童教育学科卒業生がバングラデシュでの教育活動について講演
〇バングラデシュ、ロヒンギャ族難民の受け入れを拒否
〇政府反発 国連当局者の「民族浄化」発言に
〇ロヒンギャ問題、ミャンマーに批判 スーチー氏にも矛先
〇ミャンマー軍 少数民族との衝突激化 数万人が避難
〇大量殺害に集団レイプ…ロヒンギャ難民が証言 国連関係者「民族浄化」
〇ミャンマー西部で衝突相次ぐ、武装集団30人超が死亡
〇ミャンマー、ロヒンギャ迫害が深刻化 バングラに避難民数千人が越境
スー・チー氏、批判に「捏造」と反発
〇紛争寸前の危機=ミャンマー少数派ロヒンギャ問題-難民支援活動家に聞く
■サイサン、バングラデシュでLPG販売 現地に合弁
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09758990Q6A121C1TJC000/
(日本経済新聞 2016年11月21日)
液化石油ガス(LPG)販売のサイサン(さいたま市)はバングラデシュに
進出する。11月中に現地のオメラ・ペトロリアムと合弁会社を設立。産業用L
PGなどを供給する。来春のガス小売り自由化などで経営環境が厳しくなるな
か、アジア市場を開拓する。
現地の財閥系のLPG販売会社オメラ・ペトロリアムと50%ずつ出資し、首
都ダッカにオメラ・ガスワンを設立。社長はサイサンから派遣する。出資額は
約2億円。産業用ガスの供給のほか富裕層の住宅向けにも販売し年間売上高5
億円を見込む。
同社は首都圏を地盤に事業を展開するエネルギー業界の中堅企業で、2015年
8月期のグループ売上高は913億円。内需型が多いLPG販売企業の中で海外展
開をいち早く進めており、インドネシアやカンボジアなどに続く5カ国目のL
PG販売拠点となる。
バングラの人口は世界8位の約1億6000万人。国内総生産(GDP)は2057
億ドルでアジアの最貧国の一つとされるが、近年は年6%程度の成長が続いて
いる。
■「一帯一路」:中国とその周辺フロンティア諸国との最新動向
http://www.sbiam.co.jp/rinji/pdf/101701_harvest/harvest_rinji_20161124.pdf
(SBIアセットマネジメント 2016?11月吉日)
積極的な外交戦略を進める中国
? 中国の習近平国家主席は、10月13日~17日にかけて、カンボジア・バングラ
デシュ両国を訪問するとともに、インドのゴア州で開催されるBRICS首脳会議に
出席しました。今回の訪問は、カンボジアのシンハラ国王・バングラデシュの
ハミド大統領・インドのモディ首相の招待を受け実現しました。
? 中国にとって「一帯一路」政策の実現の為には、周辺国との関係深耕が重要
であり、バングラデシュ・中国・インド・ミャンマーを一つの経済圏とする「
BCIM経済回廊」の構築を目指しています。
アジアと欧州を繋ぐこれらの計画を達成する上で、バングラデシュやカンボジ
アの戦略的重要性も高まっており、政策の恩恵が期待されます。
中国の戦略的パートナーとして存在感を高めるバングラデシュ
? 中国の国家主席がバングラデシュを訪問するのは、1986?に当時の李先念国家
主席が首都ダッカを訪問して以来30?ぶりとなります。
? 両国は、①情報技術の普及、②電力やエネルギー開発、③文化・人的交流れ、
④災害管理など様々な領域において、関係強化のための書面を交わしました。
今回の訪問で両国は多くの領域で二国関係の強化に努め、中国がバングラデシュ
に200億ドル相当の融資を?うことで合意しました。
? バングラデシュにとって中国は最大の貿易相手国(輸入)であり、中国から
見ると南アジア地域の中で3番目の貿易相手国となります。
? バングラデシュは、海外労働者からの母国向け送金が増加傾向にあり、消費
行動を活発化させています。加えて、実質GDP成長率は平均6%台と安定した経
済成長を続けています。
※以下略
■「宿営地に砲撃、応射」 南スーダンPKOバングラ隊長
http://www.asahi.com/articles/ASJCW2TY1JCWUHBI003.html
(朝日新聞 2016年11月27日)
南スーダンの首都ジュバで7月に起きた政府軍と反政府勢力の大規模戦闘で、
国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊が駐留する国連宿営地の建
物などに被害が出ていた。自衛隊の宿営地と近接するバングラデシュ隊のエム
ラン・ブイヤ隊長(39)が、朝日新聞の取材に明らかにした。
南スーダン「和平合意維持されず」 PKO軍司令官代理
隊長によると、2日間にわたり、自衛隊の宿営地近くで建設中の9階建てビ
ルの方向から砲撃があった。「バングラデシュ隊の宿営地に砲撃してきた。国
連施設内に逃げてくる女性や子どもらが危険にさらされていたので応射した」
隊員は単発式の銃で計44発応射。バングラデシュ隊の宿営地では隊舎の一
部が壊れたほか、監視所、車両の窓などが破損したという。「人がいたら、致
命的な結果になっていた」「相手はよく見えず、砲撃音から方向がわかった。
我々を意図的に狙ったとは思わない」などと述べた。
バングラデシュ軍は、自衛隊と同様に道路整備などを担う施設部隊約270
人を派遣する。7月の戦闘は、現在の部隊に交代して1カ月後に起きた。「そ
の前は平穏だったので、戦闘は想定外だった。隊員や市民に被害が及ばないよ
うにすることを考えた」と語った。
南スーダンPKOの主任務は当初、紛争後の「国づくり」だったが、2013
年末から事実上の内戦状態に陥ったことで「文民保護」に変わった。隊長は「
我々は施設部隊だが、国連の主任務の文民保護は重要だ。市民や国連に危険が
及び、ほかに手段がなければ行動を取る」と述べた。
南スーダン政府軍によると、建設中のビルには反政府勢力が立てこもった。
戦闘で政府軍5人、反政府勢力23人が死亡した。反政府勢力は弾丸を撃ち尽
くし、避難民を装って隣の国連宿営地内に逃げ込んだとしている。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)の楊超英・軍司令官代理は、「国連
宿営地やPKO部隊への意図的な攻撃は見られなかった。我々は紛争当事者へ
の砲撃は行っていない。規則に従い警告射撃を行った」と述べている。
国連報告書によると、7月の戦闘では中国の隊員2人が死亡し、国連宿営地
内の182の建物が銃弾やロケット弾を受けた。被害の多くは、自衛隊が駐留
する国連宿営地ではなく、UNMISS本部がある別の国連宿営地とみられる。
自衛隊の宿営地は、バングラデシュ隊の宿営地から数百メートル離れている。
自衛隊は7月下旬、敷地内に流れ弾とみられる弾頭が複数落下していたと発表
したが、当時の状況の詳細は明らかにしていない。
■南水研留学生と交流授業 愛南・平城小
https://www.ehime-np.co.jp/article/news201611276391
(愛媛新聞 2016年11月27日)
愛南町御荘平城の平城小学校で24日、愛媛大南予水産研究センター(南水研)
=同町船越=の留学生との交流授業があり、5年生37人が異文化に触れなが
ら国際感覚を磨いた。
「ぎょしょく」教育を進める町が、子どもらに視野を広げてもらったり、南
水研を知ってもらったりしようと「ぎょSHOCK(しょっく)」と銘打ち初
めて開催。南水研からはバングラデシュ出身で修士2年ノーマン・レザさん(
23)が先生役、農学部4年松本真依さん(22)が通訳で参加した。
レザさんはバングラデシュの風物や南水研でマダイの魚病対策の研究をして
いること、帰国後は、故郷で広く食べられているナマズの養殖場をつくりたい
といった夢を英語で紹介。児童に「日本を出ていろいろな国に行って、その国
の良いところを吸収して」とアドバイスした。
授業を受けた松下雅大君(10)と島内耀生君(11)は「バングラデシュ
の暮らしや留学の面白さがよく分かった」と笑顔だった。
■児童教育学科卒業生がバングラデシュでの教育活動について講演
http://www.tachibana-u.ac.jp/hotnews/2016/12/post-588.html
(京都橘大学 2016年12月01日)
11月3日(木)、児童教育学科卒業生で元青年海外協力隊の福嶋祐子さんを招
き、講演会「私が大切にしたいこと~バングラデシュの学校・授業で教えて~」
を本学で開催しました。
講演では、福嶋祐子さんが青年海外協力隊として赴任し、任期を終えた現在
も支援を続けているバングラデシュでの教育活動や現在の思いなどについてお
話しいただきました。当日は、児童教育学科の学生を中心に200人が参加し、真
剣なまなざしで聴講しました。
この講演会は、2017年度に開設10周年を迎える児童教育学科のプレ記念企画
として開催されました。
■バングラデシュ、ロヒンギャ族難民の受け入れを拒否
https://www.myanmar-news.asia/news_btGWD2woko_316.html?right
(ミャンマーニュース 2016年11月28日)
国境警備隊を強化し難民流入を阻止
バングラデシュ政府は、抗争地帯から逃れて来たロヒンギャ族の受け入れを拒
否した。23日、バングラデシュ政府当局は、約150名が乗った20隻のボートを送
還したと述べている。
「絶望的な人々」となったロヒンギャ族は、安全と避難所を求めて国境を越え
ようとしている。バングラデシュ政府は国境警備隊を強化し、難民の流入を防
いでいるが、女性、高齢者、子どもを含む数千人が、国境を越え続けていると
いう。
両国の国境警察代表はバングラデシュのコックス・バザール地区で会談を行い、
情報交換と今後の対策を話し合った。
バングラデシュ国境警備隊のHasan氏は、
ロヒンギャ族が流入していることを報告した。不法入国に関する情報を共有
し、互いに協力することで同意した。(Radio Free Asiaより)
と語っている。
6週間で広範囲のロヒンギャ族村落が破壊
バングラデシュとの国境地帯には、何世代にもわたってロヒンギャ族が生活し
ている。しかし、ミャンマー政府は不法移民であることを主張し、バングラデ
シュも受け入れを拒否し続けている。
10月、ミャンマーの警察官が殺害されたことをきっかけに、ロヒンギャ族への
迫害は悪化の一途をたどっている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは航空写真で、この6週間でロヒンギャ族の村落
が急速に破壊されていることを発表している。
ロヒンギャ族のリーダーの1人は、
バングラデシュから送り返されたロヒンギャ族が、ミャンマー軍によって殺
害されているという情報がある。
軍は村を焼き払い、親族も殺害した。(BBCより)
と語っている。
■政府反発 国連当局者の「民族浄化」発言に
http://mainichi.jp/articles/20161129/k00/00m/030/099000c
(毎日新聞 2016年11月29日)
【ニューデリー金子淳】ミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の
避難民が隣国バングラデシュに殺到している問題で、国連当局者が英BBC放
送の取材に対し、ロヒンギャの「民族浄化」が進んでいると発言し、ミャンマ
ー政府が反発を強めている。
発言したのは、バングラ南東部コックスバザールにある国連難民高等弁務官
事務所(UNHCR)の地方事務所長。BBCの報道によると、所長はミャン
マー軍が西部ラカイン州でロヒンギャの虐殺や略奪などを続けていると非難。
「バングラ政府は国境を閉鎖しているが、開放は難しいだろう。なぜなら開放
すれば、民族浄化を狙うミャンマー政府の虐殺を助長するからだ」と述べた。
これに対し、ミャンマー大統領報道官は25日、「国連当局者は正確な事実
に基づき発言すべきだ」と反発。26日には駐ジュネーブ国連・国際機関代表
部を通じてUNHCRに抗議した。ミャンマー政府によると、UNHCR側は
「民族浄化」発言について「公式な立場ではない」と釈明したという。
ラカイン州では10月、武装集団に警察施設が襲撃される事件が発生し、軍
と武装集団との衝突が激化。民家が放火されるなどして3万人が自宅を追われ、
うち7000人以上がバングラに脱出したとされる。だが、メディアなどは現
地入りが認められておらず、実態は避難民の話から推測するしかないのが実情
だ。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは声明で「隠すものがな
ければ、支援団体やジャーナリストのアクセスを認めるべきだ」と指摘してい
る。
■ロヒンギャ問題、ミャンマーに批判 スーチー氏にも矛先
http://www.asahi.com/articles/ASJCV6KGRJCVUHBI028.html
(朝日新聞 2016年11月28日)
ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問が実質的に率いる新政権によるイス
ラム教徒ロヒンギャへの対応をめぐり、国際社会の非難が高まっている。周辺
国ではミャンマー政府に対する抗議デモが起き、欧米からは新政権の対処能力
を疑う声が漏れ始めた。
「ロヒンギャの虐殺者であるアウンサンスーチーに法の裁きを」。国民の約9
割がイスラム教徒のインドネシア。首都ジャカルタのミャンマー大使館前で2
5日、スーチー氏を非難するポスターを掲げた学生ら200人近くが抗議した。
イスラム教が国教のマレーシアでも同日、ロヒンギャ難民を含む約500人が
首都クアラルンプールのミャンマー大使館前などに集結。抗議デモはこの日、
タイのバンコクやバングラデシュのダッカでもあった。
周辺国でミャンマーへの反発が広まる発端になったのは、ミャンマー西部ラカ
イン州のバングラデシュとの国境地帯で10月9日に始まったロヒンギャとみ
られる武装集団と治安部隊との戦闘だ。これまでに86人が死亡、ロヒンギャ
住民を中心に約3万人が避難民になったとされ、一部がバングラデシュに逃れ
た。
戦闘では治安部隊によるロヒンギャ住民へのレイプや住居への放火といった疑
惑が報告され、迫害への懸念が高まる。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウ
ォッチは、衛星画像の解析で1250戸の破壊を確認したとして、独立機関に
よる現地調査を要求。だが、政府は人権侵害を否定し、治安を理由にメディア
の現地入りを制限している。
マレーシア外務省は25日、「無実の人々の命や住まいを奪う暴力の激化を非
難する」との報道声明を発表。外相がスーチー氏と早急に会談し、対応を促す
意向を示した。
ロイター通信によると、米国のパワー国連大使は今月17日の国連安全保障理
事会の会合で、「ミャンマーに独力で改革の道を歩ませようとの国際社会の当
初の熱意は、現状では危険なようだ」と発言。欧州連合(EU)も22日、ミャ
ンマー政府に懸念を伝えた。
ミャンマー大統領府報道官は「正しい情報に基づき批判すべきだ」と反発する。
一方、同国外務省幹部によると、12月上旬で調整していたスーチー氏のイン
ドネシア訪問を延期した。抗議行動などを憂慮したという。(
■ミャンマー軍 少数民族との衝突激化 数万人が避難
http://mainichi.jp/articles/20161128/k00/00m/030/063000c
(毎日新聞 2016年11月27日)
ミャンマー西部ラカイン州で軍と少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」の武装
集団との戦闘が起き、軍が取り締まりを強化している。これに伴い大量の住居
が焼き払われ、レイプ事件も起きたとして国際人権団体は軍などを批判。一方、
北東部シャン州でも少数民族武装勢力との戦闘が続く。両州では数千人が国境
を越えるなど数万人が避難し、国連が懸念を深めている。
地元メディアによると、ラカイン州では10月8日夜から9日にかけ、バン
グラデシュとの国境付近の警察施設などが武装集団に襲撃され、警官9人が殺
された。武装集団側も7人死亡したが、武器を奪い逃走した。
ロイター通信などによると、その後も衝突が続き、軍が取り締まりを強化。
ロヒンギャの民家が焼かれたり、女性が強姦(ごうかん)されたりする事件が
相次ぎ、少なくとも86人が死亡し、約3万人が家を追われた。バングラ側へ
7000人以上が避難したとみられている。
政府や軍は住民弾圧を否定しているが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・
ウォッチは「国軍は被害地域への立ち入りを認めず、何が起きたか政府にさえ
報告していないようだ」と批判する。
戦闘で現地には人道支援がほとんど届かず、食料不足とみられる。国連難民
高等弁務官事務所(UNHCR)バングラ事務所の久保真治代表は「避難民の
流入は今後1、2カ月続くのではないか。国際社会は支援環境を整えるよう働
きかけてほしい」と話す。
一方、中国と国境を接する北東部シャン州では今月20日、カチン独立軍(
KIA)などの武装集団が軍施設や検問所などを襲撃し、死傷者が出た。その
後も戦闘が続いている。
中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は21日の定例会見で懸念を表明
し、双方に自制を求めた。中国側への避難民は約3000人に上るという。中
国との貿易ルートにもあたり、両国の外交・防衛当局は24、25日に首都ネ
ピドーで会議を開き、地域の安定の確保で一致した。
ミャンマーの政権を事実上率いるアウンサンスーチー国家顧問兼外相は、少
数民族武装勢力との和平を最重要課題と位置付けているが、交渉は難航。スー
チー氏は24日の声明で、KIAなどに政府の和平策定プロセスへの参加を呼
びかけた。
一方、武装勢力などとの関係は不明だが、最大都市ヤンゴンでは17日以降
4回、市内で複数の爆弾が爆発。死者は出ていないが、治安当局が警戒を強め
ている。
■大量殺害に集団レイプ…ロヒンギャ難民が証言 国連関係者「民族浄化」
http://www.afpbb.com/articles/-/3109156
(AFP通信 2016年11月25日)
【11月25日 AFP】バングラデシュにはこの数日、隣国ミャンマーでの暴力から
逃れるため少数民族ロヒンギャ(Rohingya)が大量に押し寄せている。避難民
たちはミャンマーで集団レイプや拷問、大量殺害が行われたと口々に語ってお
り、国連(UN)関係者も「民族浄化」の様相を呈していると強く非難している。
国連によると、ミャンマーで今月、国軍がロヒンギャの居住地区に展開した
後、最大3万人のロヒンギャが家を追われた。
バングラデシュに逃れてきたロヒンギャの話から、彼らが受けた被害の深刻
さが明らかになってきた。
ロヒンギャの男性モハマド・アヤズ(Mohammad Ayaz)さんは24日、AFPの取
材に応じ、ミャンマー部隊は村の市場で男性少なくとも300人を殺害し、女性数
十人を集団レイプした後、建物およそ300軒に火を放ったと証言した。家屋やイ
スラム教徒が経営する店舗のほか、自身がイマーム(イスラム教指導者)を務
めるモスクも放火されたという。
「彼らは妻を銃で撃ち殺した。妻は25歳で、妊娠7か月だった。私は銃床で殴ら
れた2歳の息子を連れて運河に逃げた」。男児を抱いたアヤズさんはそう言って
肩を震わせた。
ミャンマーとの国境に位置するバングラデシュの町、コックスバザール(Co
x’s Bazar)に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が置く事務所のジョン・マ
キシック(John McKissick)所長も英BBCに対し、ミャンマー部隊はロヒンギャ
の居住地区で「男性を銃撃・殺害し、子どもを虐殺し、女性をレイプし、家屋
への放火や略奪を行い、住民が(バングラデシュに向けて)川を渡らざるを得
ない状況に追い込んでいる」と説明。
その上で、ミャンマー当局がロヒンギャに対して行っていることは「民族浄
化」に当たると激しく非難した。
国際社会はバングラデシュ政府に対し、人道危機を回避するため国境を開放
するよう緊急に要請しているが、同国政府は応じていない。バングラデシュ側
はロヒンギャの流入阻止でミャンマー側に一段の取り組みを求めている。
仏教徒が多数派のミャンマーでは、イスラム教徒のロヒンギャを嫌悪する人
が多く、その多くが数世代にわたり同国で暮らしていても「ベンガル人」など
と呼んで不法移民扱いしている。
ロヒンギャの大半は貧窮した西部ラカイン(Rakhine)州に暮らしているが、
国籍を与えられておらず、行動や就労に関して厳しい制限が課されている。(c)
AFP/Sam JAHAN, Munir UZ ZAMAN
■ミャンマー西部で衝突相次ぐ、武装集団30人超が死亡
http://www.afpbb.com/articles/-/3107808
(AFP通信 2016年11月14日)
【11月14日 AFP】ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州北部で先週末の2日間、
武装集団と政府軍の治安部隊の衝突が新たに発生し、武装集団30人余りが死亡
した。衝突が続く同地域への懸念が急速に高まっている。
ミャンマー政府によると、治安部隊を襲撃した武装集団は、海外のイスラム
過激派とつながりのある、少数派のイスラム教徒ロヒンギャ(Rohingya)の過
激派だという。
バングラデシュと国境を接するラカイン州の北部はロヒンギャの居住地域。
先月、国境検問所への奇襲で警官9人が死亡しており、それ以後、政府軍が厳戒
態勢を敷いていた。
政府軍によると、衝突は12日、同時奇襲攻撃に端を発し、襲撃者6人、兵士2
人が死亡した。政府軍は武装ヘリコプターを投入してようやく撃退したという。
さらに翌13日には衝突が激化。同日朝、ダル・ジー・ザル(Dar Gyi Zar)村
の近くでは、刀で武装した集団が政府軍兵士を襲撃。武装集団側の22人が死亡
した。さらにラカイン州の他の地域でも衝突が発生し、襲撃者計6人が死亡した。
ミャンマー当局はラカイン州への立ち入りを厳しく制限しているため、政府
発表にせよ政府軍による暴力に対する告発にせよ第三者の立場から検証するこ
とが難しくなっている。
■ミャンマー、ロヒンギャ迫害が深刻化 バングラに避難民数千人が越境
スー・チー氏、批判に「捏造」と反発
http://www.sankei.com/world/news/161127/wor1611270028-n1.html
(産経ニュース 2016年11月27日)
【シンガポール=吉村英輝】ミャンマー西部ラカイン州で、国軍によるイスラ
ム教徒少数民族ロヒンギャへの迫害が深刻化している。「人権弾圧」との国際
社会の声に背を向けるミャンマー新政権の実質的トップ、アウン・サン・スー
・チー国家顧問兼外相への批判も高まりつつある。
隣国バングラデシュにはロヒンギャの避難民が多数流入。バングラデシュ外
務省は23日、ダッカのミャンマー大使に「数千人が越境し、さらに数千人が
国境付近に集結している」として事態収拾を求めた。
ラカイン州では10月、ロヒンギャとされる武装勢力が軍や警察の施設を襲
撃し、兵士ら十数人が死亡した。ミャンマー政府は、パキスタンなどでテロ組
織から軍事訓練を受けた男が数百人の集団を率いて襲撃を実行したとして掃討
作戦を実施し、「構成員ら約70人を殺害した」としている。
国連は、この混乱でロヒンギャ3万人が家を追われ、ロヒンギャが集中する
ラカイン州北部への15万人分の医薬や食料支援が40日以上滞っていると批
判。ロイター通信によると、パワー米国連大使は17日、安全保障理事会の非
公開会議で「ミャンマー政府にこのまま任せるのは危険だ」とし、国連人権高
等弁務官事務所(OHCHR)の現地拠点開設を訴えた。
スー・チー氏はこの会議の翌日、米国や欧州連合(EU)などの外交団を呼
び、捏造(ねつぞう)された情報で「不当」な扱いを受けていると「怒り」を
表明した。
ロヒンギャは、掃討作戦と称して国軍に家屋を焼き打ちされ、婦女暴行など
の被害も受けていると訴えている。周辺諸国のミャンマー大使館前では25日、
イスラム教徒が抗議デモを実施。マレーシア政府は25日、「民族浄化が疑わ
れる事態を、あらゆる手段で是正すべきだ」とミャンマー政府に懸念を表明し
た。
ラカイン州では人口増加を続けるロヒンギャに仏教徒の住民が危機感を抱き、
2012年には双方が衝突して200人以上が死亡。昨年には弾圧を逃れて密
航したロヒンギャ数千人が周辺国に漂着した。
スー・チー氏は9月、アナン前国連事務総長をロヒンギャ問題調査の特別諮
問委員会委員長に据えたが、仏教徒団体などの反発で状況は改善していない。
スー・チー氏としてはロヒンギャ問題が「政権発足から8カ月で最大の試練」
(ロイター)となりそうだ。
■紛争寸前の危機=ミャンマー少数派ロヒンギャ問題-難民支援活動家に聞く
http://www.afpbb.com/articles/-/3110047
(AFP通信 2016年12月03日)
【12月3日 時事通信社】ミャンマー西部ラカイン州で過去2カ月、少数派ロヒ
ンギャへの軍の迫害が強まっている。東南アジアの難民支援活動家リリアン・
ファンさん(38)は「紛争になりかけている」と警告する。人権団体アムネ
スティ・インターナショナル日本の招きで来日し、危機的状況を訴えた。
ファンさんは既に20年近く、東南アジア各地で、ロヒンギャ難民の声を聞
き、国連機関やNGOに情報を届け、対策を話し合ってきた。ロヒンギャを取
り巻く事情に詳しい。「従来は差別の問題だったが、今や軍事的な問題になり、
新局面に入った」と指摘する。
発端は10月にバングラデシュ国境沿いで起きた警察施設襲撃で、ロヒンギャ
を名乗る実態不明の集団「アラカン信仰運動(FMA)」が声明を出し犯行を
認めた。イスラム過激派をまねたような動画をネット上に公開し、ミャンマー
当局は過激派組織「イスラム国」(IS)との関係を疑う。軍は激しい掃討作
戦を開始した。
これに対し、ファンさんは「声明が求めているのは人権だ。過激派の言葉遣
いではない」と主張する。「武装勢力」と言っても「パチンコ」で鉄球を撃っ
ていたことは、ミャンマー当局も認める。このまま軍事作戦が進めば本当に過
激化が進み、いよいよ「政治的解決は難しくなる」とファンさんは懸念する。
ロヒンギャ問題には周辺国も及び腰だ。ファンさんの拠点はインドネシア北
部アチェ州のNGO「グタニヨ基金」だが、アチェには昨年5月、ロヒンギャ
の人々が乗った船が次々漂着した。同月、人身売買の犠牲者とみられるロヒン
ギャらの集団墓地が国境を挟んだタイとマレーシアの山中で相次ぎ見つかり、
両国でミャンマーから逃れてくる船の取り締まりが強化された。接岸できない
船がインドネシアへ向かった。
インドネシア海軍も接岸を拒否したが、アチェの漁民が漂流船を救った。フ
ァンさんによると「海上で命を危うくする生き物は全て助けろ」と説く古来の
おきてに漁民が従った。救助された人々は最終的に米国に行くことが決まった。
難民問題に終わりはない。ただ、世界銀行との会議で今年、渡米したファン
さんは、かつて支援したアチェの難民の家族と再会した。15年近く前、小さ
くておびえていた一家の子供は、成長し米国で大学生になっていた。「私も難
民を助けたい」と言われ、報われたという。

Comments
難しい問題です
YASUOです。
バングラデシュも最貧国という弱者になったりかと思えば
今回のロヒンギャさらには以前からジュマの人達への弾圧を行うなど、一筋縄ではいかないですよね!?
ロヒンギャへの報道は最近は増えましたけどジュマへの
弾圧は少なくとも日本のメディアのほとんどは取り上げないのでこれも立派な偏向報道だと自分は思います。